この著者の幅広い知識には驚きます。
読めば健康、病気、食事、運動などに関する貴重な知識が得られます。
私にとって大事だと思うところを抜粋しました。
内臓脂肪を燃焼させるのは空腹と寒さです
飢えと寒さの中で、それでも人類が生存し続けられたのは、体内に内臓脂肪を蓄えておくという機能があったからです。
寒くなると体内の内臓脂肪をどんどん燃焼させて、体温を保つ働きをします。
しかし、今は氷河時代ではありません。
食べたい時に食べることができ、寒ければ厚着をし暖房の手段もあります。
つまり、現代人は内臓脂肪を持つ必要がありません。
食べ過ぎによって蓄えた内臓脂肪の燃焼は動脈硬化を引き起こすだけです。
内臓脂肪を燃焼させるのは空腹と寒さだけです。
サウナで汗を流すと脂肪が燃焼して痩せるという人がいますが、これは大嘘です。
魚や果物や野菜は丸かじりする方が健康に良い
マグロの刺身よりアジやイワシの一夜干しを頭から食べるが良いそうです。
以前の私は釣りが趣味で、贅沢な魚を食べてきました。
しかし、私もアジやイワシの一夜干しを頭からからバリバリ食べるのが一番旨いと思います。
りんごや梨や桃は皮ごと食べます。
果物の皮には傷付いた消化管の粘膜や肌を治療する作用があるそうです。
私はそういう作用は知りませんでしたが、常温の果物を丸かじりしています。
カットして冷やした果物は甘さが落ちます。
サプリメントは止めた方が良い
私も常にそう思っていましたが、筆者のお陰で確信しました。
サプリメントというのは一部分の栄養だけが濃縮している部分栄養です。
良い作用が濃縮されていれば、副作用も濃縮されています。
レモン500個分という広告があります。
レモンは1個で十分で、500個摂った栄養はみんな尿中に排泄されます。
もし、脂に溶けるなら、体に蓄積して中毒を起こします。
サプリメントより魚や果物を皮ごと骨ごと頭ごと食べて、完全栄養を摂った方が良いです。
カルシウムを多く含むモノを食べても骨は丈夫にならない
これは宇宙飛行士が証明してくれています。
宇宙船などで長期間過ごす飛行士は、カルシウムを普通の人の何倍も摂っているにもかかわらず、地球に戻って来た時には骨粗鬆症になっています。
重力の影響のもとで運動をしていないからです。
骨を丈夫にしたいと思ったら、人一倍、歩くしかありません。
高齢者がいくらカルシウムを摂っても骨がどんどん脆くなるのは、年を重ねるにつれ、運動量が減ってくるからです。
不摂生の結果迎えた老後は、苦しみの毎日である
飢えも寒さもない現在の日常生活の中では、内臓脂肪が燃焼のしようがありません。
自ら努力をせずに、老後を迎えたら悲惨です。
食べ過ぎで増えた体重は骨格に重くのしかかり、腰や膝の痛みが生じます。
その痛みは身動きすることもできないほどの苦しみです。
最後に
スポーツをしてもお腹がすいて食べてしまうと、逆に内臓脂肪を増やしてしまいます。
一日一食なら確実に痩せます。
今の私では一日二食が精一杯です。
しかし、一日一食を目指します。
歩けない、眠れない、食べられないような老後は嫌です。
最後まで健康、元気に過ごしたいです。