8月15日は78回目の終戦の日。
岸田文雄首相は戦没者追悼式で式辞を述べたが、きれい事ばかりで真実や反省は語りませんでした。
78年が過ぎれば戦争の真実を知る人も少なくなっています。
戦争を指導した大本営は終戦までウソの戦果を華々しく発表し、特攻隊を礼賛しました。
そして、特攻隊は自ら志願したと言いました。
全くのウソです。
旧日本陸軍の菊池飛行場には出撃を控えた若い隊員が滞在しました。
そこで働いていた女性(96歳)が証言しています。
若い隊員は「行きたくないなぁ」と漏らしていたそうです。
米艦への体当たりという十死零生の攻撃を課せられた若者の本音です。
昭和天皇もクソです。
近衛文麿は昭和天皇に「今、降伏しても国体は維持できます(天皇の地位は守られる)」と戦争を止めるよう進言しました。
ところが昭和天皇は「米国に一矢報いてまで続ける」と答えました。
この判断がなければ原爆投下もありませんでした。
そして、昭和天皇は戦争責任は取らず、自分は生き延びました。
また、この戦争までの軍事費を支えたのは女工の低賃金、長時間労働です。
炭鉱から石炭を運ぶのは女坑夫の仕事でした。
78年が過ぎれば戦争の真実が忘れられていきます。
戦争のリアリティーも感じられなくなり、戦争で自分が悲惨な死を迎えると想像できない人が増えています。
岸田文雄首相が決めた敵基地攻撃能力保有は日本も攻める側になり、ずるずると戦争に引きずり込まれる可能性があります。