株価 1820円
配当利回り 3.85%
PBR 0.79倍
財務内容は完璧で減配の可能性は低いと思います。
しかし、成長余地が問題です。
事業は砂糖93%、スポーツクラブ5%、倉庫3%となっています。
砂糖は関税によって守られています。
TPPの聖域5品目の一つです。
国の補助金を当てにした商品に海外での競争力はありません。
砂糖の特徴は、輸入品だろうが国産品だろうが全く味の違いがありません。
また、砂糖には消費期限がありません。
在庫調整が簡単です。
ですから、タマゴと同じように何十年も値段が上がっていません。
国内でしか販売できないということは人口減少の影響を受けます。
また、健康のための砂糖離れも起きています。
そして、加糖調整品の問題もあります。
加糖調整品とはチョコレート、コーヒー、ココア飲料などの砂糖を含んだ商品のことです。
これらの輸入が増えるということは、砂糖の輸入が増えるのと同じことです。
砂糖としてスーパーに並ぶのは3割、7割は菓子や食品メーカーに供給しているからです。
10年ほったらかしにできる投資の条件は、10年続く事業を行っていることです。
成長余地のない企業に魅力はありません。
いくら高配当を得られても、長期的に株価が下がれば何にもなりません。