もう3年前の話ですが、日立金属の安来工場が品質不正を公表しました。
きっかけは内部告発です。
日立金属は安来工場だけでなく、ほとんどの工場で必要な品質検査を行わず、架空の数字を入力していました。
検査データの改ざんは1980年代から続けていて、対象となる顧客は2000社にのぼります。
日本企業はほとんどが品質不正をしています。
私自身メーカーで22年働きましたからよくわかります。
社内基準など架空の数字です。
ミートボール会社が牛肉にいろいろな肉を混ぜて不正をしましたが、原料の品質を落とすのが1番多い方法です。
製造業の取締役はほとんどが工場出身者で営業には隠して不正をします。
日立金属のトップも品質不正を認めていました。
工場の人間は「他の誰よりも商品のことをよく知っている」という自惚れを持っています。
「品質の良いものを作っても会社は存続できない」
「クレーム、苦情があるぐらいでないと儲からない」
「クレーム、苦情がないのは過剰品質だ」
これが本音だと思います。
日本企業の品質不正がなくならないのは顧客のレベルが低いからです。
企業は不正をしても「また値段を安くすればお客は買う」ということを良く知っています。
日立金属もプロテニアルと社名を変えて生き残っています。