4月8日に任期満了を迎える日銀の黒田総裁は最後の金融政策決定会合を終えて10日記者会見をしました。
10年間金融緩和のアクセルを踏み続けました。
この10年間で世の中に回るお金が134兆円から646兆円と4倍に増えました。
また、日銀の保有する国債残高は588兆円と5倍に増えました。
しかし、2013年黒田総裁が約束した2年で2%の物価上昇は達成できませんでした。
世の中に回るお金が4倍に増えてもトリクルダウンは起こらず、庶民にお金は回りませんでした。
それでも黒田総裁は最後の会見で「異次元緩和は成功だった」
国債とETFを大量購入したことに対しては「何の責任も感じていない。負の遺産とは思っていない」と言い切りました。
今のところこの10年間の異次元緩和で困った人は誰もいません。
黒田総裁の言う通りではあるけれど、国債や株価が下がって、黒田総裁が大量に購入した国債やETFが含み損になればどうなるのでしょうか?
こればかりは誰もわかりません。