地銀の営業は雨の中をバイクでノルマもきつく大変な仕事だと思っていました。
過去のスルガ銀行、商工中金、郵貯などの不正融資からもノルマの厳しさが伺えます。
しかし、ここ数年は滅茶苦茶楽だそうです。
待っていれば融資の相談がどんどん来ます。
政府による無利子、無担保のゼロゼロ融資があるからです。
次から次に来る融資の相談の手続きをするだけです。
しかも、融資先が倒産しても信用リスクは政府が肩代わりしています。
融資先と喧嘩してでも金利を上げるという嫌な仕事もありません。
日銀の黒田総裁が金利の上昇を押さえ付けています。
しかし、そのせいで日本には倒産予備軍のゾンビ企業が18万8000社も生まれました。
ゾンビ企業とは営業利益で利子も払えない企業です。
無利子となるのは3年間です。
5月から利子が付きます。
当然、払えない企業が勃発します。
ところが、政府が利子まで肩代わりしています。
融資の相談はてんてこ舞いになるほど来るし、信用リスクは政府が肩代わり、今の地銀の営業は滅茶苦茶楽です。
特に若い人は昔の厳しさを知りません。
ゼロゼロ世代と呼ばれています。