私が20代の頃は定期預金の金利が6%でした。
例えば1000万円を預けている人は、年間60万円もの利息をもらっていました。
今はメガバンクで0.002%です。
1000万円を預けて200円。
国民からすれば金利が上がった方が嬉しいのですが、日銀はどうして低金利を続けるのでしょうか?
理由は、金利を引き上げれば日銀が保有している国債の含み損が拡大します。
また、国債を発行している政府の利払い費が増加します。
企業も低金利を望んでいます。
例えば、楽天の借金は3兆4000億円です。
金利が上がれば倒産します。
中小企業ではもっと酷く、倒産する会社が滅茶苦茶多いです。
また、日銀が金利を引き上げないので円安になっています。
円安は輸出企業の利益を増やしています。
要するに、低金利政策は企業にはプラス、国民にはマイナスです。
もちろん、経団連の十倉雅和会長も日銀の低金利政策を支持しています。
しかし、日銀による10年以上に及ぶ低金利政策によって、企業は借金に依存し、輸出企業は円安でないと利益が出ないような不甲斐ない企業が増えています。
もう、日銀が金利を引き上げても円高にはならないと予想されています。
日本の企業が弱くなって貿易赤字が拡大しているからです。
日銀が低金利政策を続ける限り、弱い企業ばかりになります。