年金の繰り下げについては何回か記事を書きましたが、おさらいをしておこうと思います。
2022年4月から75歳まで繰り下げることができます。
65歳からもらえる私の年金は月114000円です。
1ヶ月繰り下げることによって0.7%増えます。
1年で8.4%の増額。
75歳まで10年繰り下げると、114000円×1.84=209760円に増えます。
しかし、10年繰り下げることによって、1368万円もらい損ねます。
このもらい損ねた分を取り戻すのに100÷8.4=12年かかります。
しかし、実際には年間8.4%も増えません
年金額が増えることによって、所得税、住民税、国民健康保険料も増えるからです。
8.4% ⇒ 7%になります。
従って、元を取るのに100÷7=14~15年かかります。
90歳以上まで生きないと元が取れません。
年金額が増えると高額療養費も増えます
月114000円の年金額で病気になり、入院して1ヵ月300000円の医療費がかかったとします。
しかし、高額療養費制度で自己負担は15000円です。
しかし、年金が月209760円に増額になると、高額療養費制度の自己負担は57600円になります。
まとめ
年金が60歳から65歳になっただけで、私の周りでは年金をもらわずに亡くなった方が多くいます。
75歳まで繰り下げればほとんどの人が元を取れないと思います。
今のところ、国民年金を繰り下げた人は全体の1.5%、厚生年金を繰り下げた人は全体の1.2%だそうです。