田舎まんじゅうの日記

月の食事代10000円未満を身に付ければ生活がめちゃくちゃ簡単になる

「とめられなかった戦争」を読んで、私は東条英機は無様だったと思います

とめられなかった戦争 (文春文庫)

 

サイパンを失った時点でやめるべきだった

大本営サイパンでの守りは堅固、上陸してくる敵を水際で撃滅すると断言しました。

しかし、実際はボコボコ。

水際に構えていた日本軍は軍艦から大砲を撃たれ、山に逃げ込みました。

指揮官4人は洞窟で自決

しかし、こいつらは兵士に翌朝の総攻撃を命令していました。

いわゆる「バンザイ攻撃」で4万4000人が全滅

 

サイパンから日本までは2400キロ

B29の航続距離は5300キロ

サイパンから飛び立ったB29は日本を空襲して帰えれます。

 

ここからは悲惨

19万個の焼夷弾を積んだ300機のB29が東京大空襲

そして、大阪名古屋横浜鹿児島を焼き尽くした。

最後はサイパンの下のテニアン島を飛び立ったB29が広島長崎原子爆弾を投下しました。

 

高度1万キロを飛行するB29に対して日本軍は何もできません。

サイパンを失った時点で戦争をとめるべきだったのです

それができなかったのは指導者の保身です。

無条件降伏が条件だったので、指導者は連合軍の裁判にかけられ、死刑になるからです

 

政府は戦争から受けた苦しみや犠牲は国民が等しく受忍すべきと主張

これは全くウソです。

民間の空襲被害者への補償は1円もありませんでした。

ところが、軍人や軍属の上の者たちには恩給遺族年金累計50兆円も支払われています。

 

苦しみや犠牲は下々の者だけです。

今も同じ。

年金だけでは2000万円不足するそうです。

参院選が終わり、政治家は特権年金(議員年金)を復活させようとしています。

 

精神力を説いた東条英機は自決しそこなって死刑

1944年5月4日、東条英機は埼玉県の陸軍航空士官学校を抜き打ちで視察したそうです。

生徒たちに「敵機は何で落とすか」と質問しました。

機関砲で落とすと答えると、東条英機は「違う、敵機は精神力で落とすのである」と言ったそうです。

 

1944年といえば、戦地では武器も食糧もない状態でした。

軍人、軍属の死者は230万人。

その6割は餓死でした。

精神力ではどうにもなりません。

 

当の本人はどうか。

逮捕前に慌てて、ピストルを胸に向けて撃ち損なった。

本気だったら口に咥えて撃っただろう。

そして、もっと早い時期に自決すべきだった。

精神力を説いた割にはなんとも無様でした。